:Stable DiffusionStable Diffusionをローカルで実行するためには、Pythonというプログラミング言語が必要です。
Pythonは、AIモデルの実行やスクリプトの管理に使われており、Stable Diffusionも例外ではありません。
この記事章では、Pythonのダウンロードからインストール、セットアップまでの流れを詳細に解説します。
1. Pythonのバージョン選定
Stable Diffusionは、特定のPythonバージョンに依存しています。推奨されるバージョンはPython 3.10.6です。これは、互換性と安定性を考慮したもので、Stable Diffusionの動作に最適化されています。最新バージョンのPythonを使用すると、場合によっては依存関係の問題が発生する可能性があるため、指定されたバージョンを使用することを推奨します。
2. Pythonのダウンロード
Pythonの公式サイト(https://www.python.org/downloads)から、指定のバージョンをダウンロードします。
32ビットまたは64ビットのインストーラーを選択します。これに関しては、システムのアーキテクチャに合わせて選んでください。Windowsの場合、「システム情報」を確認して自分のPCが32ビットか64ビットかを事前に確認しておきます。
- Windowsの場合:「Windows installer (64-bit)」を選択
- macOSの場合:「macOS 64-bit installer」を選択
3. Pythonのインストール手順
ダウンロードが完了したら、インストーラーを実行します。インストール時にはいくつかの設定がありますが、重要なポイントを以下にまとめます。
- Add Python to PATH:このオプションは必ずチェックを入れてください。PATHに追加することで、Pythonをコマンドラインから直接実行できるようになります。もしこれをチェックしなかった場合、後で手動で設定する必要があり、手間が増えるため、必ずこのステップで設定しておきます。
- Install Nowをクリック:デフォルトの設定で「Install Now」をクリックします。この設定で問題ありませんが、インストール先フォルダを変更したい場合は「Customize installation」を選択します。ただし、ほとんどのユーザーにとっては、デフォルトのインストールで十分です。
4. インストール完了の確認
インストールが完了すると、「Setup was successful」というメッセージが表示されます。これでPythonが正しくインストールされました。
- コマンドプロンプト(Windowsの場合は「cmd」、macOSやLinuxの場合は「ターミナル」)を開きます。
- 次のコマンドを入力してPythonが正常にインストールされているか確認します。
python --version
正しくインストールされていれば、「Python 3.10.6」などのバージョンが表示されます【95】。
5. Pipの確認とアップグレード
Pythonには、Pipというパッケージ管理ツールが付属しています。これを使って必要なライブラリをインストールできます。Pythonをインストールすると自動的にPipもインストールされるため、特別な設定は不要ですが、念のため確認しておきましょう。
- Pipの確認:
コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。pip --version
Pipのバージョンが表示されれば、問題なくインストールされています。 - Pipのアップグレード: Pipのバージョンが古い場合は、次のコマンドで最新バージョンにアップグレードします。
python -m pip install --upgrade pip
6. 仮想環境の作成(オプション)
Stable Diffusionを実行する際、仮想環境を使用することをお勧めします。仮想環境を使うことで、他のプロジェクトやアプリケーションとの依存関係の衝突を避けることができます。
仮想環境の作成:
- 次のコマンドを使って、仮想環境を作成します。コードをコピーする
python -m venv myenv
ここで、「myenv」は仮想環境の名前です。任意の名前を付けてください。 - 仮想環境を有効にするには、次のコマンドを実行します。
Windowsの場合:myenv\Scripts\activate
macOS/Linuxの場合:source myenv/bin/activate
7. 依存パッケージのインストール
Pythonのインストールが完了したら、Stable Diffusionが依存するライブラリやモジュールをインストールします。具体的なパッケージのリストは後述しますが、基本的には「requirements.txt」ファイルにリストされたパッケージをインストールすることで、必要なすべてのライブラリをセットアップできます。
インストールコマンド
pip install -r requirements.txt
以上で、Pythonのインストールが完了しました。次の記事では、Gitのインストールについて詳しく解説します。