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風が髪を優しく撫でて、スカートの裾をふわりと揺らした。
屋上の手すりに手を置きながら、眼下に広がる街並みを見下ろす。
「こんな高いところで……少し、ドキドキする」
白いレースのオフショルダーを着た私は、普段なら人目を気にしてすぐに降りてしまうのに、今日はなぜかここに留まりたくなった。
水色の薄い生地が風に合わせて肌に密着し、胸のラインが柔らかく浮かび上がる。
「人目があるのに……視線が、心地いいみたい」
深いVの白いドレスに着替えたとき、風がさらに強くなった。
手で胸元を押さえようとして、かえって布がずれてしまう。
「……あっ。恥ずかしいのに、止められない」
髪をかき上げながら、遠くの空を見上げる。
クールに振る舞おうとしても、唇の端が自然と緩んでしまう。
「普段は内気なのに……今は、あなたに全部見せたくなってる」
風に身を委ねて、少しだけ胸を張った。
街の喧騒が遠くに聞こえ、私だけがここにいるような、甘い緊張が背筋を走った。
















